言語聴覚士による個別言語療育|ことばの教室あいうえお|兵庫県加古川市

聞く力、話す力、理解する力など、言葉の発達をサポートし、コミュニケーションの力を育てます。

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お知らせブログ

はっきり発音できない

・活舌が悪く親しか聞き取れない
・何を言っているか何度も聞き返します
・友達に伝わらないので話さなくなってきました
といった内容でご相談に来られます。

《初回相談、体験教室では何をするの?》
構音検査といって、発音が正しい音はどの音で、難しい音がどの音なのかを調べます。
絵を見て名称を言ってもらったり、1音ずつ聞かせてもらったりします。
舌の運動もみます。
「さしすせそ」が「ちゃちちゅちぇちょ」になる場合は
舌を挙上させたり左右に動かすことが難しいことが多いです。

1音で言えない
単語になると言えない
文章になると言えない
どのレベルなのかと、舌の可動域を調べるのが初回検査の目的です。

《どんな練習をするの?》
舌の運動機能を向上させる練習をしていきます。
舌は筋肉の塊なので、運動することで舌の動きを自分でコントロールしたり、左右挙上など可動域を拡げることができます。
次回までに練習する宿題をお伝えするので、毎日5分でもいいので取り組んでもらいます。
「できるようになったよ!」「ちょっとだけできたー」とそれぞれ家で練習した成果をみせてくれます。

舌の基本的な運動練習ができたら、1音を正しく言う練習、2音を言う練習、単語、文と徐々に長くしていき、意識しなくても日常会話でも話せるようになります。

《舌が問題じゃない場合もある?》
1音だと「ら」も「だ」も言えるのに単語になると「だいおん(ライオン)」「ともらち(友達)」になる場合もあります。
「だ、で、ど」と「ら、れ、ろ」は似ている音なので、混同してしまうお子さんは多いです。
これは音韻認識が弱いために誤ってしまうもので、読み書きの苦手さにもつながります。
音韻認識とは言葉がいくつの音でできているか、初めの音は何かなど音の並びが理解できる言語の音韻の単位を操作する能力のことです。

聞き取りの検査をして「ら」「だ」の違いを聞き分けることができるかや、書字が可能な場合は書きとりをします。
音韻認識の練習では、「らいおん」「だいおん」正しい音はどっちなのか、聞く、言う、書くの3つともできるように練習していきます。

《何才から練習できる?》
一般的には発音練習の開始時期は4才半以降といわれています。
こちらの教室では
①お子さんが発音できない音を認識していること
②お子さんが発音できるようになりたいと希望していること
を練習開始の条件としています。
教室での50分と家での練習に取り組むためには「なんかわかんないけどやらされてる」では取り組んでもらえません。
モチベーションが必要なのでお子さんに確認してからご予約をお願いします。
こちらの教室では年長さんが多く通われていて就学までに正し発音の獲得をめざします。
就学後でも遅くはありませんのでいつでもご相談ください。
発達障害を診断されているお子さんの場合は、理解、会話の療育を先に行った方が良い場合がありますのでご相談ください。
2024年02月18日 00:00

言葉の遅れの療育って?

《言葉の遅れのお悩み》
「2歳ですがはっきり話せる言葉がありません」
「語彙が少なく、単語の一部しか話せません」
「言葉を話せるようになるための接し方を教えてほしい」
といったご相談で来室されます。

《療育は何をするの?》
初回相談では、困っている事や今までの検診での様子等をおききして「国リハ式S-S法言語発達遅滞検査」という検査で言語の発達年齢を調べます。
私と一緒にやりとりができるか、対人関係などの様子もみせてもらいます。
単語、2語文、3語文、会話、それぞれ話せるようになるためには準備段階があります。
吹くことができる、指差しができる、聞いた内容を理解することができる、模倣することができるなど、話すためには前段階として話す以外の様々な準備が必要です。
課題の階段(プログラム)を細かく設定して、1段ずつ上がることで「できない」を「できる」に変えることができます。
苦手な面に目が向きがちですが、お子さんが持っている得意な力、今できていることが実は手がかりになり、その能力を使って多方面に伸ばしていくことができます。
お母さん、お父さんの声かけ、やりとりが1番お子さんの発達を促します。
家で今日から少しずつできることをお伝えします。お子さんが楽しんで取り組めたかどうかが大事なので、家での様子を教えていただきながらステップアップをめざします。

《療育を受けて1年で伸びた男の子》
初回相談でK式発達検査の結果を持って相談に来られた例を紹介します。
(K式発達検査とは自治体や療育センター等で無料で受けることができ、今のお子様の発達年齢「何才何か月相当か」を教えてもらえるものです)
 
  初回相談時 療育を受けて1年後
実際の年齢 2才4か月 3才4か月
姿勢・運動 1才8か月 3才1か月
認知・適応 1才3か月 3才0か月
言語・社会 10か月 3才3か月
初回相談時は、「バナナはどっち?」とたずねても指差しがなく、言える単語がなく、「あー」の発語のみでした。
対人関係は良好で、一つ一つの課題をニコニコしながら楽しんで受けてくれました。
お母さんには毎回、次までに家で取り組む内容をお伝えすると熱心に取り組んでくださり、やりとりの様子を詳しく報告してくれました。
バナナという、物には名前があるということがわからないと「バナナ」とは言えません。音声と絵が一致するようインプットを中心に語彙を増やしていき指差しもできるようになりました。
初めて単語が言えた日にお母さんが感謝感激の連絡をくださり、一緒に喜びました。
名詞、動詞、形容詞など語彙が増えると2語文が出るようになり、聞いて覚えられる量が増えると3語文が話せるようになりました。
1年後の発達検査では療育センターの先生から「前回から非常によく伸びてきており標準域となりました」とほめてもらったそうです。
その後、不明瞭な発音の練習、助詞の練習、会話力の向上や音韻の練習、文字の読み書き練習も希望され5才0か月まで通われました。

このお子さんのように階段を順調に上がっていける場合もあれば、足踏みの状態が続いてもっともっと細かい階段の設定が必要なお子さんもいらっしゃいます。
どのお子さんもゆっくりでも確実に1歩ずつ進む力をもっています。

サポートできることがありましたらいつでもご連絡お待ちしております。
2024年01月06日 00:00

吃音の初回相談について

《吃音のお悩み》
「子供が気にしているようで、質問されますが答えられません」
「今後どのように取り組んだらいいのか心配です」
「なめらかに話せるような対策はありますか」
といったご相談内容で来室されます。

《初回相談ではどんなことをするの?》
①吃音が始まった時期やその時の発話の様子、今日までの変化など経過をお伺いします。
②吃音検査をして吃音の種類や重症度、言語発達などをみます。
③吃音についての正しい知識、今後のかかわり方、療育内容などについてお話します。
 不安なことや疑問についてお答えしますので、「気持ちが楽になりました」と帰られています。
 お子様に吃音を説明するかどうかについては、年齢や吃音に気づいているかなど状況により対応しております。

《吃音の種類って?》
①連発(繰り返し) 「あ、あ、ありがとう」
②伸発(引き伸ばし)「あーーーりがとう」
③難発(ブロック) 「・・・・あ!りがとう」
3種類あります。随伴症状といって話すときに手や足、体が動く場合もあります。
連発から難発に変化している場合や、随伴症状がみられるようになった場合は、吃音状態が進展(悪化)しているかもしれませんので早期の対応が必要です。

《どのタイミングで相談したらいい?》
①子供が親に話し方について相談してきた
②周囲からからかいや指摘がある
③先生に吃音を伝えたいが、どう伝えたらよいかわからない
④保護者の方だけでは支援が難しいと感じた
などの場合はいつでもご相談ください。
吃音は子供の周囲の環境にも配慮が必要となります。

《どんな療育をするの?》
①環境調整法
 安心して話せる環境作り、心理面へのアプローチ
②リッカムプログラム
 6歳までの治療、親子で行う行動療法、オーストラリアで開発されエビデンスが高い
③流暢性形成法
 吃音が出にくい話し方を系統的に練習、流暢な発話経験を積む
④DCM(要求能力モデル)
 子供に対する保護者の要求(発話運動面、言語面等)を下げ、子供の能力(構音運動、言語力)を高める

年齢や吃音症状によって適切な方法を選択します。
サポートできることがありましたらいつでもご連絡お待ちしております。
2024年01月05日 00:00

「吃音の会」を開催しました

「教室には吃音のお友達がたくさん来てるんだよ」「本当?会ってみたい!」
そんなお子さんとのやりとりから、
夏休み特別企画としまして、8月23日に「吃音の会」を開催しました。
小学1年生から4年生の親子4組が参加してくれました。
~プログラム~
1.自己紹介
2.ゲーム(個人戦・チーム戦)
3.おやつタイム・吃音のお勉強
4.子供:自由遊び 大人:懇話会

自分以外に吃音のあるお友達に会ったことがなかった子供たち。
最初はみんな緊張ぎみでしたが、さすがですね、ジュース争奪戦の
ゲームをしていくとすぐに仲良くなりました。

学校で発表すると笑われたお子さん、日直や本読みが苦手なお子さん、
吃音は気にせずたくさん話してくれるお子さん、さまざまです。
今日会えたお友達、吃音は自分ひとりじゃなかったね。

そのままでいいよ、伝えたいことを話してほしいこと。
困ったことがあればいつでも大人に相談してほしいこと。
などいつも個別でしているお話をみんなと共有しました。

お母さん達も、それぞれお子さんのことを話してくださいました。
1時間半あっという間でしたが、楽しい時間を過ごせましたね。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました。

〈お子さんの感想〉
・お友達と遊んで楽しかった
・吃音が出てもがんばっていると思った
・話し終わるのを待ってあげようと思った
・ゲームの司会をしているお兄ちゃん(4年生)がかっこよかった
・また会いたいと思った

〈保護者の感想〉
・子供が初めて吃音の子に接することで、将来に不安を感じたり今の吃音を
意識して悪化しないか最初は不安でした。実際参加してみると、自分とは
違う場面で吃音が出たり、いろいろな個性があると感じたようで「一人ではない」
と親子で感じられるとても貴重な時間となりました。
・今まで吃音の子を持つ同世代のお母さん方に会う機会が全くなく、わが子以外の吃音の
子にも会ったことがなかったので、大変貴重な時間を設けていただき感謝しております。
・ゲーム方式での吃音についてのクイズが子供だけでなく親自身も勉強になりました。
・まるで前からお友達だったかのようにとても楽しんでいて、子供ながら
何か通じるものがあるのかなと感慨深いものがありました。
2021年08月23日 18:00

新型コロナウイルスへの対応について②

緊急事態宣言が解除されましたが、感染予防のため以下の対応をしています。

・教室内の常時換気
・療育終了ごとに、机・椅子・ドアノブ等の除菌
・手洗いの徹底
・マスクの着用
・飛沫感染防止ボードを机上にて使用

ご利用の方におかれましては、引き続き
ご家族の体調確認、入室前の手洗い、マスク着用のご協力をよろしくお願いいたします。

 
2020年05月21日 18:00

新型コロナウィルスの対応について①

お問い合わせをいただいておりますが、今のところ教室は通常通り行っています。
以下の点をお願いしています。
・お子さん、保護者、ご兄弟に風邪症状(37.5度以上の発熱・咳・鼻水・倦怠感)のある場合はお休みいただいています。
 当日、急でもかまいませんので、欠席のご連絡をお願いします。
・入室前の手洗い
・入室される方のマスクの着用

通っておられる方で外出に不安を感じられる場合は、お休みいただいても大丈夫です。
感染予防にご協力をお願いいたします。

 
2020年04月06日 09:00

WebマガジンB-plusに紹介されました

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"仕事を楽しむためのwebマガジン『B-plus』”の経営者インタビューを受けました。
大阪からタージンさんが来てくださり「ことばの教室あいうえお」を紹介させていただきました。
タージンさんご自身もこれまで数々のグルメリポートや街頭ロケをこなし、芸能活動以外にも福祉業界の支援や、ボランティア活動など積極的に取り組んでおられるそうです。

インタビュー内容はこちら⇒ WebマガジンB-plus
2019年09月11日 15:18

ホームページを開設しました。

加古川市の言語聴覚士による言語療育専門の教室、ことばの教室あいうえおです。
この度ホームページを開設いたしました。
聞く力、話す力、理解する力など、言葉の発達のどこでつまづいているのかを把握し、個々のお子様に寄り添った療育を行います。
お子様の言葉のことで悩まれている保護者の方は、ぜひ一度ご相談ください。

2019年07月22日 09:00

ことばの教室 あいうえお

〒675-0101 兵庫県加古川市
平岡町新在家875-1
S&Tハイツ中田201

Tel:070-2296-4935

【営業時間】9:00〜18:00
【定休日】日・祝日
教室概要はこちら

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